続き…。
あの子死んでるよ!」
『!!!』
Aはパニックで、でもどこか信じられない自分もいて、ものすごい恐怖も感じ、ただただ下を見て
遮断機があがるのを待ちました。
電車が通過し、遮断機があがりました。
Aは怖くて、俯くきながら踏み切りを渡ります。
(見ちゃダメだ…)
自分に言い聞かせながら踏み切りを渡っていたんですが、下を向いたAの視界に女の子の足元が入ってきました。
その時、Aは何かに吸い寄せられるように顔をあげてしまっい女の子と目が合ってしまったのです。
すると女の子は、上目遣いでニッと笑って言いました。
『どうしてわかったの?』
Aはそのまま踏み切りの真ん中で倒れてしまいました。
先輩がいなければ、もしかしたらそのまま電車が来ても線路の上で倒れていたかも知れません。
あの時の女の子の顔が今でも忘れられないそうです。
完
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